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日本の宗教とは? [歴史]

黒田俊雄著「寺社勢力」という本を最後まで読んで、古来、日本で育んだ顕密仏教勢力の
興亡を知った。室町時代(戦国時代を含む)に、顕密仏教寺社は、社会的政治的勢力として
その存在価値を無くしてしまったという。
顕密仏教寺社は、禅宗や、浄土宗、浄土真宗、日蓮宗など鎌倉時代以降の仏教宗派と違う?
奈良の都は、今も古都として観光名所であり、東大寺、興福寺、唐招提寺、薬師寺はじめ
春日大社等々、皆健在ではないか?比叡山・延暦寺、高野山・金剛峯寺、東寺等、数えれば
限りがない。しかし、これらの復旧は、物心共に、従来に復する復旧ではないらしい。

6世紀頃に、正式外交ルートで伝来されたという古来の仏教が、没落するには、それなりの
理由があったのだろう。それはそれとして、黒田俊雄は、後書で、それ以降、今日までに、
日本の宗教が、二つの大きな体制変動を経験しているという。それは
1) 江戸幕府体制の確立に対応する近世的宗教体制への移行
2) 明治維新による神道という「宗教でない宗教」の強要
そして第三の経験として、第二次世界大戦後の政治的体制変動に伴う経験があるという。

しかし問題は室町→江戸、江戸→明治という大変動経験を踏まえて、黒田俊雄は読者に、
以下のように問いかけている。
“第二次世界大戦後、戦前に拘束された見方から開放されて、何か創造的な見方を持つ事
 になったのか?” “それは必要ないのだろうか?”
“それとも、最早、日本の宗教は、体制変動を論ずる価値がないのか?”

家族制度の崩壊などが世間を騒がす時世となったとはいえ、葬式仏教と揶揄されても
各家系では、祖先を祭る歴史的継続性によって、大方は存続しているのだろう。また
心の問題としては、アニミズム的神道も、密教的仏教も、浄土真宗など大衆仏教も、
禅宗も、そして新興宗教を含むさまざまな宗教も、それなりに、生きていると思う。
それは、市場で買物をしたり、スポーツジム、ゴルフなどのクラブ会員になったり、
心理療法に行く、慰安・観光にいく、という感覚に近いと思う。ただ仕組み的に言うと
宗教団体には、国家の手厚い保護がなされているということがある。まあ今の社会、
個人も団体も色々理由をつけて国家から手厚い保護を受けているのだから、宗教団体を
特別視する必要はないのかも知れない。黒田俊雄の問いに対する総論的答えは難しい。
次元の低い答でしかないが、これが、私なりの当座の答。 如何なものか
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